訪問診療

患者様に安心を届ける
訪問診療に特化したクリニック

ホームケアクリニック青梅は、青梅市、羽村市、福生市、あきる野市、瑞穂町、日の出町などを対象とした訪問診療を行っており、外来通院が困難な方のご自宅に定期的に訪問して診療を行い、かかりつけ医として日ごろからの健康管理、検査、お薬の処方を行います。

『患者様』『ご家族』すべての方が安心して自宅での療養生活を送っていただけるよう、また小さな事でも頼っていただけるように私たちがサポートさせていただきます。

院長のご挨拶

ホームケアクリニック青梅 院長 土田 直輝 Tsuchida Naoki

ホームケアクリニック青梅の土田直輝です。
平成25年4月より青梅市内でクリニックを開設し訪問診療を行っています。

呼吸器内科医として総合病院勤務中、末期肺がんなど治癒の望めない多くの患者様と関わらせていただく間に、『残された時間を有意義に過ごしていただける』よう患者様やご家族と一緒に考えていくのも医師の役割と考えながら日々の診療に臨んでいました。住み慣れた自宅での看取りまで含めた在宅療養はその中の一つの選択肢であると考え、患者様やご家族が安心して在宅療養を行うお手伝いができればと思い、在宅医療に特化したクリニックを開設しました。

在宅療養を送られる患者様は種々の疾患をもたれており、療養環境も様々です。患者様やご家族の方に寄り添い、一緒に悩み考え、また安心できる医療を提供できるよう微力ながら尽力したいと思っています。

略歴

  • 平成15年3月 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
  • 平成15年4月 東京医科歯科大学医学部付属病院勤務
  • 平成16年5月 草加市立病院内科勤務
  • 平成17年5月 青梅市立総合病院呼吸器内科勤務
  • 平成20年3月 東京医科歯科大学医学部付属病院集中治療部勤務
  • 平成21年4月 東京医科歯科大学医学部付属病院呼吸器内科勤務
  • 平成21年10月 青梅市立総合病院呼吸器内科勤務
  • 平成25年4月 ホームケアクリニック青梅開設

対応する主な疾患

対象はさまざまな理由で病院、医院への外来通院が困難な方です。また、かかりつけが病院の場合、当クリニックからの訪問で在宅療養を行いつつ、病院での専門科の診療を受けることも可能です。
以下の疾患に該当しない場合でも、医師の判断により訪問診療をご利用いただける場合があります。まずはお気軽にご相談ください。

  • 末期がん(悪性腫瘍)
    残された時間を自宅で過ごしたいと望まれる方。在宅での緩和ケアを希望される方。当クリニックでは在宅での看取りをご希望の方も対応させていただきます。
  • 慢性呼吸不全
    在宅酸素療法(HOT)、人工呼吸管理が必要で定期的な外来通院が困難な方などが対象です。
  • 脳梗塞後遺症・脳出血後遺症
    神経難病といった疾患にも対応可能です。
  • 認知症
    認知症のために通院が困難な方が対象です。
  • 廃用症候群(寝たきり)
    褥瘡(床ずれ)等の処置も対応します。
  • 経管栄養(胃ろうetc)、中心静脈栄養
    各種カテーテルの管理、栄養療法などを行います。
  • 神経難病(筋委縮性側索硬化症|ALSなど)
    人工呼吸器を装着されている方にも対応します。
  • 排尿障害
    排尿や排泄の医療的管理を必要とされる方が対象です。
  • 医療的ケア児
    病院の主治医・訪問看護ステーションと連携をして、ご自宅での医療体制の整備や、定期的な訪問診療に対応しています。

訪問診療でできること

  • かかりつけ医としての健康管理、薬の処方
  • 経管栄養、中心静脈栄養、気管切開、在宅人工呼吸などの各種医療管理
  • 傷や床ずれの処置
  • 点滴注射(静脈注射、皮下注射)
  • 酸素吸入
  • 血液・心電図・超音波検査
  • 胸腔穿刺、腹水穿刺
  • 在宅緩和ケア
  • 在宅看取り
  • 療養環境の調整や生活指導

訪問対応エリア

主に以下範囲の対応が可能です。当クリニックの在宅医療をご希望の場合は、まずはお気軽にお問い合わせください。

  • 青梅市
  • 日の出町
  • 羽村市
  • 入間市の一部
  • 福生市
  • 飯能市の一部
  • あきる野市
  • 奥多摩町の一部
  • 瑞穂町の一部
  • 檜原村の一部

対応地域が不明な場合はお問い合わせください。

費用について

基本的な費用

在宅療養の対象者は主に外来通院が困難な方です。
在宅医療では『訪問診療科』の他、24時間対応のための『在宅時医学総合管理料』などが含まれるため、外来に通院するよりは費用がかかりますが、在宅医療も病院と同じように各種『健康保険』が適用されます。
また、自己負担が一定額以上になった場合には『高額療養費制度』で払い戻しが受けられます。

対象 負担割合 標準負担額(月2回訪問) 自己負担額上限
高齢者
(70歳以上)
1割 約7,000円~8,000円/月 18,000円/月
※非課税世帯は8,000円/月
2割 約14,000円~16,000円/月
3割 約21,000円~24,000円/月
一般(70歳未満) 3割 約18,000円~24,000円/月 課税所得による
詳しくは『高額療養費について』参照

高額療養費について

  • 標準負担額とは、2回/月の訪問診療及び24時間対応体制の為に要する1か月あたりの負担金額の目安です。
  • 臨時で往診を行った場合や検査および人工呼吸器や酸素療法などを行う場合は別途管理料や機器加算が加算されます。
  • 介護保険利用者の方は医療費の他に居宅療養管理指導料(約600円/月 1割負担の方)が必要になります。
  • お薬については原則院外処方となりますので薬剤費は別途必要になります。
  • 難病や障がいのある方、生活保護などの公的助成のある方の場合、自己負担額は軽減されます。

「費用面で在宅医療は難しいかも・・・」
「たくさん診療に来てもらうと医療費が高額になってしまいそうで不安・・・」
という方もいらっしゃると思います。ご負担を軽減できる医療制度も提案しておりますので、お悩みの際は遠慮なくご相談下さい。

支払い方法

お支払は1か月分の診療についてまとめて請求させていただきます。翌月10日以降の訪問時に請求書をお持ちするかご自宅に郵送させていただきます。お支払いは銀行振り込みもしくは指定していただいた口座からの引き落としをお願いしています。

利用例

自宅療養をされる80代の方

もし調子が悪くなり往診を受けても高額医療で自己負担額は「上限 18,000円」です。

在宅酸素療法を行いながら
自宅療養をされる70代の方

訪問診療で使用できる医療機器

設備

V scan 1.2

ポケットサイズの小型超音波画像診断装置です。心臓の動きや腹部臓器や胸水・腹水貯留について簡便に検査ができます。胸水、腹水の存在を確認しながらより安全に穿刺排液の施行が可能になりました。

心電計 ECG-2320

12誘導心電図計です。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の評価、不整脈の診断を行います。

エポック血液ガス分析装置

呼吸状態や意識状態が悪化した際の原因検索に必要な9項目を採血したその場で迅速分析を行う装置です。
※(pH,pCO2(二酸化炭素分圧)、pO2(酸素分圧)、Hct(ヘマトクリット)、Glu(グルコース)、Lac(乳酸)、電解質(Na+,K+,Ca++))

携帯型輸液ポンプ CADD Legacy® PCA (6300)

癌や手術後の痛みに応じて、患者さん自らが鎮痛剤を投与するPCA(自己調節鎮痛法)を行う在宅仕様の精密輸液ポンプです。

パルスウォッチ PMP-200GplusX

『SpO2』、『脈拍数』、『体動』について長時間記録可能な装置です。在宅酸素療法や人工呼吸器装着中の患者さんの呼吸状態をより詳しく評価することが可能です。睡眠状態の評価もでき、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査、治療効果判定としても有効です。

自動体外式除細動器

心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器です。

PCR検査機器

新型コロナウイルスPCR検査機器(Smart Gene®)を導入しており、院内でのPCR検査が可能です。より精度が高く、スピーディーな結果判定につながっております。

ご利用の流れ

  • 入院中の方
  • 自宅療養中の方・通院中の方

訪問診療を始めるにあたって
必要なもの

訪問診療・訪問看護をご利用になる前に、いくつかの準備が必要です。自治体や医療機関により異なりますが、基本的にはお申し込みのために以下の書類などが必要です。必要書類はご利用になるサービスごとに異なりますので、詳しい内容は担当のケアマネジャー、もしくは当クリニックまでご相談ください。

  • 医療機関からの紹介状
  • 介護保険証、介護保険負担割合証の写し
  • 薬剤情報提供書もしくはお薬手帳の写し
  • 医療保険証、公費証明書、各種受給者証の写し
  • 限度額適用認定証、限度額適用・標準負担額減額認定証等の写し
  • 印鑑